手塚統のはちみつトマト日記

はちみつを使ったトマトの栽培、しいたけの栽培、趣味のMOTOR、など徒然に。

終戦の日

戦後64年とのことで当時の関係者も少なくなってきたせいか、新事実が色々出てきているようである。

先日は3夜連続でNHKで「海軍反省会」なるものの特集番組をやっていた。

昭和50年代に参加者が生存中は内容を公開しないことを条件に、極秘で行われていた会合で、海軍の軍令部、連合艦隊、現場の将校等が集まって、戦争について反省するというのが趣旨だったらしい。

当時の録音テープが残されており、会議の展開としては、現場将校が連合艦隊と軍令部のお偉方に、突っ込み、お偉方が言い訳、とぼけ、責任のなすりあいをすると言う、今と変らぬ見苦しい醜態をさらす、お決まりの物なのだが、何十年もたって、この状態だから、当時の様子は推して知るべしである。

曰く、特攻隊は上層部で指令したわけではなく、地方の現場で志願者が勝手に行ったものである。

曰く、人間魚雷などの、特攻兵器は、そんなものの存在は知らなかった。


お偉方の一人は家族に「やましい沈黙」があったと語っていたそうだ。

「これは間違っている、実行されれば大変なことになる、と、心の中では思っていても、自分かわいさに沈黙してしまう」

残念なことだが、現代社会にも全く同じことが繰り返されている、子供の仲間内のことなら、まだいいが、年金や、納税など、人命や財産に係わることでも、「やましい沈黙」は横行している。

今のように年金の実態が判明する前のことだが、公営団地を建て替えたくても高齢者が多く転出も難しく、どうしたものかということで、厚生省の役人にインタビューをしていた

役人曰く「60過ぎまで生きてるのが悪い、住宅建てた時はまさか60まで生きるとは思ってなかった」

それを見た私は、我が目を疑ったが当時は役人批判はタブーだったので、彼らも本音が言えたのだろう、
厚生省というのが味噌で、おそらく彼らのコンセンサスとして、国民は60で死ぬ、だから年金はこの使い方でも大丈夫だというのがあったのではないか。
変な薬害も彼らが認可するのだから、できれば早く死んで欲しいと口に出さなくても思っていたのではないか「やましい沈黙である」

話がそれたが、敗戦が決定的になると上記の軍事官僚たちは、国民には「一億玉砕」と号令をかける一方で、自分達が戦犯にになるのを防ぐ為、GHQからの仮想問答集を作り、下級士官に責任を押し付ける練習に熱を上げていたそうだ。

これまた現代と全く同じである。

組織が出来上がり大きくなってくると、官僚、あるいは官僚的人間が跋扈してくる。
自称、あるいは世間的に優秀な人が多いようであるが、一から創業したり組織を作るタイプではない、出来上がった物に入り込み、権謀術集を駆使して、出世をもくろむ。
彼らはいったい何物なのだろうか?

卑近な例であるが、私の一応所属する組織もこのところ、やや大きくなったが、やはり以前とは違う人種が跋扈してきている・・・