手塚統のはちみつトマト日記

はちみつを使ったトマトの栽培、しいたけの栽培、趣味のMOTOR、など徒然に。

才は徳の奴なり

昔から日本にある言葉の一つですが、最近知りました。

もともとは中国地域の古典のひとつにある言葉です。

「才は徳の奴(ど)なり」奴隷でもいいのですが、それではどぎついので奴(やっこ)と考えても良いでしょう。
やっことは凧でも豆腐でもなく、武家の最下位の家来のことです、下僕、召使のことです。

ここ数年、つくずく感じていたのは、人格なくして真の見識なしということです、邪悪な人間はいくら知略に長けていても、それを私利私欲や悪事に使おうとするため、本当の見識など持ちようがありません。

どうも最近、知略や学歴があればそれでよし。人格は二の次、三の次という風潮が蔓延しているように思えます。

この風潮が多くの不幸を招いていると思うのです。

鼻で笑うもの、海外では通用しないと言う人も居るでしょう。しかし日本国が長く続いてきたのは、地理的な条件もあるでしょうが、こういう人格を重視する風土も大きかったと思います。

ちなみに今の中国は日本とは正反対の価値観の国ですが、近代だけでも清~中華人民共和国まで何度国が変わったことか。正確には未だに台湾と分裂状態にあります。

文化大革命で古いものは全て捨て去ると、歴史的に貴重な財産を多数処分しましたが、そんなことは無かったかのように、北京オリンピックの開会式で、過去の、この地域の遺産を自慢していました。

中国四千年の歴史といいますが。
それは、サダム・フセインイラク六千年の歴史と言うに等しく、ただその地域に昔から文明があったというだけで、国が続いていたわけではありません。

中華人民共和国も60年以上もちましたが、そろそろ崩壊し、また別の国が出来るのでしょう。
おそらく、私が生きているうちに、それを見られると思います。