手塚統のはちみつトマト日記

はちみつを使ったトマトの栽培、しいたけの栽培、趣味のMOTOR、など徒然に。

石井正美氏の本が出てきた。

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本棚を片付けていたら、1986年に刊行された、石井正美氏の本が出てきた。当時は全日本モトクロスに参戦していたようだ。


1,フィジカル

2,マシンセットアップ

3,基本走行トレーニン

4、考察実践テクニック

の4項目に分けて述べられているのだが、フィジカル、走行トレーニング、レース勘は誰でも重視するしわかりやすいので、その人なりに自然に覚えると思う。

問題はマシンセットアップだ。北海道のライダーに一番不足しているのがこの部分だと思う。
モトクロスやエンデューロのことは詳しく知らないが、私がロードレースをしていた頃、たまに北海道のライダーが遠征してくるとがあった。
自分の出身地であるから、興味をもって見に行くと、乗りっぱなしのマシン状態で、ビックリしたものだった。

以下上記の本からの引用
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マシンも人間の体と同じで常に整備調整しなければならない。何もしなければ、それ相応の性能しか発揮しないばかりか、エンジンはパワーダウンし、サスペンションは劣化ていくだろう。
しかし整備され、うまくセッティングされたマシンは、同じメーカー同じ年式のマシンであっても、ライバルに差をつけ、レースを有利に展開することも可能なのだ。

走行テクニックばかりに目をうばわれずに、マシン状態を見抜きセットアップする腕を持つことも大切だ。
速いライダーは、ライディング技術だけでなく、マシンのセッティング能力にも優れているものだ。
セッティングの上手い下手によって、スタート前から、ハンデがついていると言っても過言ではない。

マシンとライダーの関係を、マシンが5、ライダーが5、と半々の比率と言ったりするが、マシンの性能が十分に発揮されたとき、6にも7にもなるのである。

新車時のエンジン、サスペンションの性能を保ち続けるのはとても大変なことだ。しかしマシンのコンディション作りを軽視しては、速い走りは期待できないと言えるだろう。



サスセッティング編

サスペンションの基本セッティングはまず、1Gを合わせることから始める。スプリングは1Gで合わせれば、まず間違いはない。
あとはダンパーセッティングで合わせる。

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引用終わり。

この1Gすら合わせず、ひたすら乗っている人が多い。でもダンパーアジャスターはイジったりする。
これでは、メーカーの目論んだ本来の性能が出るはずがない。

出荷時のバネ設定は、他のメーカーは知らないがヤマハの場合、めちゃくちゃ固い、おそらく初期ヘタリを早く出したいか、誰が乗っても底づきしないようにするためだと思うが。

最近YZ250Fの出荷したままのマシンのサグを測ったら、メーカー指定が90~100ミリなのに対して30ミリしか沈まなかった。
今一つ伸び悩んでいたライダーだったが、正しいサグに調整した途端にクラス優勝を、とげたのであった。

メーカーの設定も石井正美氏の話も信じない人は、まさかいないと思うので、まずはちゃんとサグ出しをしたほうが良いと思うよ。