手塚統のはちみつトマト日記

はちみつを使ったトマトの栽培、しいたけの栽培、趣味のMOTOR、など徒然に。

TPP、後ろから弾が飛んでくる

「私が日米交渉をしていた頃も、アメリカって国は交渉スタッフの後ろに企業がピッタリ張り付いているし、息のかかった日本の政治家、マスコミ等を動かして、世論操作を仕掛けてくる、後ろから弾が飛んでくる。交渉能力はアメリカ8で日本は2ですよ」

榊原英資氏がNHKでの番組で語った言葉である。

現在漏れてくる情報では、アメリカが重視しているのは3項目

1,郵政簡保の優遇措置緩和

2,自動車の関税を維持

3,牛肉の輸入規制緩和


特に重視しているのは簡保であり、日本政府は学資保険の新商品に早くもストップをかけている。

自動車関税についても阿部オバマ会談でさっそく維持を約束している。

でもナゼかマスコミ報道は農業が大変だである、この状態では最初から重視していない農業分野の関税を維持となれば、問題は解決した日本外交の勝利だという話になり。
郵政のことは、忘れ去られて、すんなりOKということになってしまいそうだ。

まさに思う壺である。

日本国債を多数保持する郵政が弱体化すると、どういうことになるのか、そこまで語る人は殆どいない。


アメリカで仕事をしている日本人弁護士が、「最初に図々しいくらいの高い条件を出して、徐々に目標値かボーダーラインに下げていくのがアメリカ式の交渉だ。
もちろんそれらの数値は決して明かさない。
日本は最初から目標値を提示して説得するスタイルをとることが多いが、これでは最初から負けてしまっている。悪い交渉のしかただ」と言っていた。

日本政府は初めから聖域はこれとボトムラインを提示してしまっている。まさに悪い交渉ということか。

どっちみち関税を全て撤廃というのは交渉術であり、そのまま通るとはアメリカも思っていないのは確かだと思う。