あぁ、高品質米
前の記事で「農協の大罪」という本の紹介記事を書きましたが。
本の内容に関することで、少し言いたいことがあるので、もう一度。
我が家では、父の判断で、かれこれ35年位前にコメ生産はやめましたが、最近の高品質米について、理解に苦しむことがあります。
どの品種も食味が、コシヒカリ並みとか、それを超えたとかが売り文句になっていて、生産が奨励されていますが。
収量が少ない上に、買い上げ価格がたいして変らない。
さらに、その銘柄としての値段が付くのは、基準をクリアしたものだけです。
作っていない私でも、儲からないのは容易に想像がつきます。
いったい何の為の高品質米なのか?
儲からなくても、美味しい米が作れればそれでいいのでしょうか?
プリウスと同等性能のハイブリットカーをどこかのメーカーが、100万で出せば、消費者は大喜びです。
しかし販売店への卸値が、100万円。
プリウス並みの車を売れるのだから喜べ?
こんな常識外れのことが、まかり通るのが今のJA農協主体のコメ生産です。
なぜそういうことになったのかのヒントが、書いてありました。
以下引用
----------------------------------------------------------------------------------
品種改良をして単収を上げればコストは下がる。
しかし、単収を上げると米生産に必要な水田面積が減少する結果、ますます減反面積を増やさなければならなくなる。
しかし、食管制度のもとでは、米をできるだけ多く政府に売りたい農協は減反強化に反対したし、減反面積が増えれば、減反の補助金額が増えるので財政当局が反対する。
このため、単収増加のための品種改良は、国や道府県の研究者にとってはタブーになってしまった。
---------------------------------------------------------------------------------------
引用ここまで。
これは裏を返せば減反せずに生産調整するには、反収の低い品種を研究機関に作らせ、それを農家に栽培させれば良いと言う事になります。
儲かりもしない、変な品種が奨励される理由は、ここにあると思うのは私だけでしょうか?
父にこの話をしたら
「なるほど、それでピンと来た。売り出し中のユメピリカは、ずっと前に作られた品種だが、味はいいものの収量が少なく儲からないと言うことで、お蔵入りになっていた。
なんで、そんな品種がいまさら奨励されるのかと首を傾げていたが、そういうことだったのか」
と言っていました。
「過去には、農林一号やトモエマサリなど、味も良く収量も多い品種があったが、なぜかそういう品種は奨励されず、肥料と農薬を多量に使う品種や今回のように、反収が少ないなど、変な米ばかり奨励されるのも納得がいく」とも言ってました。
北海道では今年生産量が減りましたが、その原因は天候不順だけではないでしょう。
お偉方は、その結果を見て、「よしよし予定通りだ」とか思ってるんでしょうか・・・
いい田んぼと技術を持っている人なら普通のキララでも、並以上のものを反収も下げずに作れますから、そういう人は自分で売り先を見つけて販売するのが、稲作経営としては一番いいと思うのですが。
それでも、来年も再来年も、JA農協の言いなりに、高品質米の作付面積は増えて行くことでしょう。
あぁ、高品質米・・・
本の内容に関することで、少し言いたいことがあるので、もう一度。
我が家では、父の判断で、かれこれ35年位前にコメ生産はやめましたが、最近の高品質米について、理解に苦しむことがあります。
どの品種も食味が、コシヒカリ並みとか、それを超えたとかが売り文句になっていて、生産が奨励されていますが。
収量が少ない上に、買い上げ価格がたいして変らない。
さらに、その銘柄としての値段が付くのは、基準をクリアしたものだけです。
作っていない私でも、儲からないのは容易に想像がつきます。
いったい何の為の高品質米なのか?
儲からなくても、美味しい米が作れればそれでいいのでしょうか?
プリウスと同等性能のハイブリットカーをどこかのメーカーが、100万で出せば、消費者は大喜びです。
しかし販売店への卸値が、100万円。
プリウス並みの車を売れるのだから喜べ?
こんな常識外れのことが、まかり通るのが今のJA農協主体のコメ生産です。
なぜそういうことになったのかのヒントが、書いてありました。
以下引用
----------------------------------------------------------------------------------
品種改良をして単収を上げればコストは下がる。
しかし、単収を上げると米生産に必要な水田面積が減少する結果、ますます減反面積を増やさなければならなくなる。
しかし、食管制度のもとでは、米をできるだけ多く政府に売りたい農協は減反強化に反対したし、減反面積が増えれば、減反の補助金額が増えるので財政当局が反対する。
このため、単収増加のための品種改良は、国や道府県の研究者にとってはタブーになってしまった。
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引用ここまで。
これは裏を返せば減反せずに生産調整するには、反収の低い品種を研究機関に作らせ、それを農家に栽培させれば良いと言う事になります。
儲かりもしない、変な品種が奨励される理由は、ここにあると思うのは私だけでしょうか?
父にこの話をしたら
「なるほど、それでピンと来た。売り出し中のユメピリカは、ずっと前に作られた品種だが、味はいいものの収量が少なく儲からないと言うことで、お蔵入りになっていた。
なんで、そんな品種がいまさら奨励されるのかと首を傾げていたが、そういうことだったのか」
と言っていました。
「過去には、農林一号やトモエマサリなど、味も良く収量も多い品種があったが、なぜかそういう品種は奨励されず、肥料と農薬を多量に使う品種や今回のように、反収が少ないなど、変な米ばかり奨励されるのも納得がいく」とも言ってました。
北海道では今年生産量が減りましたが、その原因は天候不順だけではないでしょう。
お偉方は、その結果を見て、「よしよし予定通りだ」とか思ってるんでしょうか・・・
いい田んぼと技術を持っている人なら普通のキララでも、並以上のものを反収も下げずに作れますから、そういう人は自分で売り先を見つけて販売するのが、稲作経営としては一番いいと思うのですが。
それでも、来年も再来年も、JA農協の言いなりに、高品質米の作付面積は増えて行くことでしょう。
あぁ、高品質米・・・