ご隠居インタビュー

--凄いですね、野田政権。なりふり構わず消費税一直線です。

「財務省の独壇場だな。よちよち歩きの現政権ではとても太刀打ち出来ないだろう」

--財務省のパワーの源泉はどこにあるのですか

「傘下に国税庁を持っていることが大きい。マルサは大企業、資産家、政治家のカネの流れを全て把握している。サラリーマンにはピンと来ないかも知れないが、確定申告というのは実にいい加減だ、スピード違反と同じで、普段は見逃されているが、その気になれば誰でも摘発できる。
財務省に批判的なことをいうと、すぐ国税庁からお尋ねしたいことがありますと電話がかかってくる。
それでも逆らうと小沢みたいなことになる。
野田も安住も脅されているはずだよ。
だから誰も財務省には逆らえない、大マスコミも財界も増税賛成と心にもないことを言っているのはそういうことだ」

--本当に日本は財政危機なのしょうか

「まず、ギリシャ等と異なり、日本の財政赤字は対外債務ではない。日本の財政赤字は日本政府の赤字であって、日本国家全体の赤字ではない。
消費税を上げたい財務省の魂胆が丸見えだ。消費税を上げたい財務省は、財政赤字を大きく宣伝する。
財務省の影響力を総動員して、政権、御用学者、御用メディアに働きかけ、日本の財政赤字悪化キャンペーンに取り組んでいる。
こうした事情がわかっている学者や識者の本当の声はメディアに載らない。
財務省も裏では国債は安定的に償還されているし、日本の破綻はありえないと言っている、財政ではなく日本と言ってる所がミソだがね。
欧米ファンドへの牽制もあるのだろうが。
財務省が財政危機を煽り、消費税引き上げをしたい本当の理由として、民間に比べて高い公務員人件費を永久に守りたい公務員労組の要求も背景にある。
日本を一つの会社に例えれば、バランスシートでは資産が負債を上回っているが、単年度では赤字になっている、これが続けば負債が資産を圧迫する。
実はこの会社は役員報酬が高すぎるし、無駄なポストが多すぎる。でもこれは手放したくないので、批判が高まる前に、社員の給料をまずカットしようということだ。