手塚統のはちみつトマト日記

はちみつを使ったトマトの栽培、しいたけの栽培、趣味のMOTOR、など徒然に。

KTMのサグ出し。

外車は、趣味で乗るには良いと思うが、レースで使うには、日本車が良いと、個人的には思っている。

理由は色々あるが、セッティングがシビアだったり、壊れやすかったり。

昔、アプリリアの市販ロードレーサーが、日本でも売られていたが、買ったチームは大変苦労していたようだ、対策部品を作るうち、日本製部品が大半となり、そのデータはイタリア本国で大変重宝されたと言う。
WGPでのアプリリアの活躍は、そのおかげも、少なからずあったのではないかと思うのは、考えすぎだろうか。

とはいえ、20年も前の話だし、今は外車の信頼性も大幅に上がったと聞いている。エンデューロKTMがこれほど増えると、気にもなってくる。

それで、少しKTMについて調べてみたが、やはりサグ出し一つとっても、日本車ほどイージーではないようだ。


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(ktm正規代理店インパラ)

スプリングの選択とは?
■ライダーの体重に合わせたサスペンションのセッティング

ハンドリング性能を最大限に引き出すため、また、フロントフォーク、ショックアブソーバー、スイングアーム、フレームなどの損害を防ぐためには、サスペンションのセッティングが自分の体重に対して適性でなければなりません。納車時点のKTMオフロードモーターサイクルは体重70~80kg(ライディングギヤ装着状態)に適合するようにセッティングされています。自分の体重がこの範囲から外れている場合は、サスペンションのセッティングを調整する必要があります。体重が70kgよりも軽い場合はスプリングのプリロード調整によりあわせることが出来ますが、体重が80kgよりも重い場合はスプリングを強いものに交換しなければいけません。


■ショックアブソーパーとスプリングのチェック

ショックアブソーパーのスプリングが自分の体重に適合しているかどうかは、ライディングザグを測定することにより確認することができます。ただし、ライディングザグを測定する前に、空車サグを正しく調整して置かなければなりません。

ショックアブソーバーの空車サグ測定

空車サグは、出来る限り35mmに近づけて下さい。35mmから2mm以上外れると、走行性能に大きな影響を及ぼします。


■ショックアブソーバーのライディングサグ測定

ライディングサグは、90mmから105mmとして下さい。
この値が90mmよりも小さいときは、スプリングが固すぎます。(スプリングレートが高すぎる)。逆にこれが105mmよりも大きい時は、スプリングがやわらかすぎます。(スプリングレートが低すぎる)。
スプリングを交換した場合は、空車サグを35mm(±2mm)に再調整しなければなりません。

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○ 空車サグが指定から2mm外れると走行性能に大きな影響を及ぼします。

これほど、指定サグがシビアだと、イニシャル調整は空車サグを合わせる為だけに存在し、体重による調整はスプリングの交換で行なって下さいと言うことだ。



○ 装備体重が80キロを超える場合はスプリングを強いものに交換しなければなりません。

80キロを超えるライダーがスプリングを変えずに走行した場合、本来の性能から、かけ離れたマシンになるし、更にイニシャルを抜こうものなら、大変危険でもある。