手塚統のはちみつトマト日記

はちみつを使ったトマトの栽培、しいたけの栽培、趣味のMOTOR、など徒然に。

アメリカ農産物について 2

禁輸政策をとっているEUに対して日本ではどうか、厚生労働省は今年二月、殺虫剤クロチアニジンの残留基準を今までの50倍から2千倍に拡大した。これは米国の基準に合わせて、米国産農産物を輸入し易くするためである。

EUはこのクロチアニジンも昨年12月に使用を全面禁止にした。ミツバチの大量死の原因として疑われたからである。子供の脳や神経への悪影響も指摘されている。

JAは農民の暮らしを守れとか、自給率を保持しろとの運動をしているが、都市の住人は農家のために高いものを買わされている、と考えている人も少なくないと思う。

このような危険があり、EUではすでに、こういう政策がとられているということを、国民的議論に持っていくのが有効な方法だし義務だと思うのだが、残念ながら、無理でしょう・・・




やや脱線したので、アメリカ農産物、牛成長ホルモン(乳牛にも肉牛も使われる)について。

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狂牛病の蔓延は成長ホルモンの乱用で加速されたという。
 
ここでも、遺伝子組み換え技術が暗躍している。アメリカでは牛を短期間
で肥育させるため、1960年代から6種類もの成長ホルモンが使われてきた。
その中でもとりわけ凶悪な「γ(ガンマ)BGH」という成長ホルモンは、遺伝子
組み換えによって生成されたものなのだ。その正体はエストロゲン、早く言え
ば“人工女性ホルモン”だ。これは、明らかな発ガン物質である。

開発したのは、またもやモンサント社だ。この人工遺伝子組み換えホルモン
を乳牛に投与すると、牛乳の生産量は飛躍的に増大する。
ヨーロッパ各国、オーストラリア、ニュージーランドは、この成長ホルモンを
こぞって使用禁止とした。
「牛と人の健康を危険にさらす証拠は、数多く存在する」
これがその禁止理由だ。じつに正しい見識だろう。
しかし、モンサント社などビッグ・バイオテックのロビーインク(議会工作)
によって、アメリカ、イギリス両政府は認可へと押しきられてしまった。
アメリカでは、1993年より、この成長ホルモン乱用が始まっている。
 
すると、乳牛に乳房炎が多発してきた。
そうなると、「抗生物質の大量投与→牛の抵抗力低下→バクテリア増殖
抗生物質のさらなる大量投与」……とクスリ漬けの悪循環におちいる。

γBGHを投与された牛は、通常25年の寿命があるのに、わずか5年で
死んでしまう。当然、それら薬剤は牛乳や食肉に残留して、最終的には
消費者の口に入る。

もっとも恐ろしいのは、人体のホルモンバランスが崩れる恐れがあると
いうことだ。事実、成長ホルモンを与えた鶏肉を食べた乳幼児の乳房が
ふくらむ、という異常現象も、マスコミで報じられている。


<有害ホルモンの残留は和牛の600倍!>

成長ホルモン(エストロゲン)の残留濃度を「米国産牛」と「和牛」とで
比較した報告がある。北海道大学の半田康医師らの研究だ。
通常のスーパーマーケットで30から40のサンプルを購入、それを
検査にかけて出た結果が次の衝撃的数値だ。
なんとアメリカ産牛肉の残留エストロゲンは、和牛に比べ赤身で600倍、
脂肪で140倍も高かった!
そのケタ外れの残留ぶりに驚愕する。

これまで日本政府は「米国産牛肉の残留エストロゲンは、和牛の3倍程度
である。よって、健康には影響しない」と発表し、輸入を許可してきた。
しかし、じっさいには600倍も残留していたのだ。
 ここにも、アメリカの圧力に屈した日本政府の卑屈な姿がある。
かって発表された“残留値”はねつ造されていたのだ。

一方でEUは「人体の健康に悪影響がある」と断定した。この成長
ホルモンを使用禁止にしたうえ、さらに、米国産牛肉の輸入も禁止。
わが国との意識の違いが、ここからもはっきりと見てとれる。


アメリカ産牛肉で発ガンが5倍に>
先述のように、この成長ホルモンには強い発ガン性が指摘されている。
つい最近も、アメリカ産牛肉に「5倍の発ガン性が確認された」と報道された。


牛肉消費量(25%は米国産牛)は、1960年代に比べて5倍にも激増している。
それに比例して、子宮ガンは7倍とみごとに比例している。子宮ガン以外にも、
乳ガン4倍、卵巣ガン4倍、前立腺ガン10倍……この増加原因は、輸入牛肉
であると断言してよい。

日本人がアメリカに移住すると、乳ガン、卵巣ガンが急増するというデータが
ある。どちらのガンも、女性ホルモンが引き金となる。一方、タイの乳ガン発生率
は日本の3分の2、アメリカの4分の1と少ない。それは牛肉をあまり食べず、
おもに魚をタンパク質源として食べるからだと専門家は指摘する。

エストロゲンが乳ガン発症原因になると確認されたのは、1948年のことだ。
医学では、その発ガン性はすでに常識レベル。なのに、それを牛に大量に与える
とは!
日本人の卵巣ガン発生率を比較すると、発ガンピークは45~50歳の女性たちだ。それを境に右肩下がりとなっている。
なぜ、このような不思議な線を描くのか? それは、1970年頃から牛肉輸入が
増加したことと関係している。マクドナルドの進出がその象徴だ。家庭でも焼き肉
やハンバーグがひんぱんに食べられるようになった。1991年、牛肉輸入自由化
がさらに消費を加速させた。

早く言えば、現在の45~50歳以下の人は、子どものころから輸入牛肉を食べ
つづけている。それがアメリカに比肩するガン発生率を生んでいるというわけだ。
もちろん、これは女性だけの話ではない。
「焼き肉を週1.5回以上食べると、前立腺ガンのリスクが30%増える」
南カリフォルニア大学
「牛肉の残留ホルモンで、1975年以降、米国男性の前立腺ガンが60%、
精巣ガンが59%増加した」(イリノイ大学
大学の研究でこんな衝撃の結果が出ているのだ。