手塚統のはちみつトマト日記

はちみつを使ったトマトの栽培、しいたけの栽培、趣味のMOTOR、など徒然に。

ミハエル・クルム「超」運転術

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ミハエル・クルムは言わずと知れた、伊達公子の亭主であるが、本書の中でもたびたび、妻の話がでてくる。

正月に読んだのだが、印象に残っているのが、ゾーン体験と、マシンセットアップの考えかただった。

ゾーン体験とは、火事場のばか力のことで、真にグレイトなプレイヤーはレーサーであれテニスプレイヤーであれ、ほかのどんな競技であれ、すぐにゾーンに入ることができると、述べられている。

そういえばケンシロウが「人間は潜在能力の30%しかつかっていない、北斗神拳の奥義は、残りの70%を引き出すことにある」と言っていたが、まさにそれである。

どんなにテクニックがあっても、ゾーンに入らなければ、真にグレイトな走りはできないわけで、やたらテクニック談義やセッティング談義に花が咲くようになったら、要注意である。

次にマシンセットアップであるが、マシンには設計思想というものがあり、それに合わせた走りをし、セッティングをしなければならないと言うことである。

それなのに、自分の走りはこうだからと、自分が走り易いように、変にいじってしまうドライバーが、大変多いということだ、プロにも係わらずだ。

マシンの設計思想とは違うことを、しようとし、それなりのセッティングを施して、自分に合わせれば、本人は乗り易いだろうが、それではエンジニアが目指した、良さを殺してしまうことになりかねない。
つまりタイムが出ないわけだ。

契約ドライバー、ライダーは大変だ、プロトタイプを開発しながらレースをしなけらばならないのだから。

その点、我々一般ユーザーは恵まれている、開発グループがテストを繰り返し推薦データ付のマシンを手に入れられるのだから。
マシンにあった走りをして、もし問題が出たら微調整すればいいわけだ。