手塚統のはちみつトマト日記

はちみつを使ったトマトの栽培、しいたけの栽培、趣味のMOTOR、など徒然に。

エンジンは使い捨てのほうが安上がり(MOTOGP)

イメージ 1

こうして並べると、ドカティがホンダに勝つのは非常に難しい感じがしますね。

ドカティはアンダーステアに悩まされているようですが、この前後長を見ると、致し方ないかもしれません・・・

救済策と言ったら変ですが、興行主のドルナはレースが盛り上がることを希望しているようです。


★2016年モトGPクラスのエンジンについて、ホンダは同クラスが2輪レース・テクノロジーのエリートであり続けられるよう、どれだけ費用がかかっても6基までに制限する事を希望している。

★一方、ドゥカティアプリリアのイタリア勢はエンジンのレベルを下げ、その結果、費用も下げられるよう9基の使用を希望している。なお、ドルナはイタリア勢の希望を支持しており、中規模クラスのメーカーでもモトGP機に手が届くようにさせたがっている(例えば、2017年から同クラス参戦を希望しているKTM等)。

★このエンジン数の件についてはドルナ、GPコミッション、各チーム、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)らによって話し合われ、来年2月初旬までに解決策が提示される事となっている。

★エンジン数が減らされると言う事は、費用が急激に増加する事を意味する。現在、モトGPに関わっているメーカーは全て(ホンダ、ヤマハ、スズキ、ドゥカティアプリリア)4気筒4ストロークの1000ccエンジンで、260〜270馬力、17,000rpmのエンジンを使用しようしている。

★モトGPクラスは年間18レース行なわれ(※2016年には20レースに増加する可能性有り)、選手らはフリー走行から予選、レースで約450km走行する(※レースは約130km)。

★1年間の使用エンジン数が6基となった場合、1基につき1350km走行させることとなり、これが9基ならば1基につき900km程度となる。つまり、使用数を減らすと言う事は長い使用に耐えうるエンジンを設計しなければならず、その費用は1千万ユーロ(14億6千万円)とも言われている。しかし、もっと短距離使用のエンジンならば、費用を徹底的を抑える事ができるのだ。

★モトGPエンジン1基の製造コストは約9万ユーロ(約1314万円)。それが長距離使用に耐えうるソフィスティケイトされた仕様の場合は、上記のような高額となるのだ。


★2015年、モトGPクラスの18レースにおけるエンジン使用数は、現時点ではオープン機および前年度に優勝しなかったファクトリー機(ドゥカティアプリリア、スズキ)は12基となっている。
なお、ホンダ/ヤマハのファクトリーチームの使用数は5基である。

ドゥカティアプリリアは2016年はエンジン使用数9基を良案として推しており、ホンダはそれに反対している。

★また、シーズン中のエンジン開発の有無についても討議されており、日本メーカー陣は現在のホンダ/ヤマハのファクトリー機エンジン同様、冬期テスト後の開発凍結を希望し、一方、イタリアメーカー陣は、今年のドゥカティのようにシーズン中も開発を希望している。

★なお、スズキは当初は7基使用をあげていたが、その後、ホンダの意向に合わせ6基案に賛成している。ただし、6基使用できるのは前年度に優勝しなかったメーカーのみと主張している。

★以上については多数決で決定される事となっている。レースを運営しているドルナ社は今のところ強硬手段は取っていないが、ホンダの希望とは相反する方向へモトGPを進めて行く事を希望している。

(2014年12月19日INSIDE SUPERBIKE記事参照)