手塚統のはちみつトマト日記

はちみつを使ったトマトの栽培、しいたけの栽培、趣味のMOTOR、など徒然に。

木古内STDE FINAL 回想

三年前と四年前のSTDEのことはほとんど覚えていない。

先月出たばかりのFINALも、だんだん忘れてきた、なにしろ一周しか走ってないので、年明けには何も覚えていない可能性が高い、そんなわけで備忘録を書くことにした。

土埃が出るコンディションだったので、スタートで前に出ることにした、予定どおりホールショットを決め、本部前から林道に入っていく、分岐点を右に曲がり、程なくして、突山作業道に入る。

時折、先にスタートしたライダーが現れ、次々にパスして行く。

突山を降りれば川を渡り、右折してまた林道に入る。しばらく走ると高速林道だ。特別やることもなく、ウグイスの鳴き声が聞こえたりする、初夏の北海道だ、風流だね~
即興の鼻歌が出て来たりする。

しばらく林道を走ると、浮き砂利林道に入る。ここはグリップが悪く、面白くない。
他のライダーが現れないこともあり、集中力は更に低下していった。



梅ちゃん先生これから、どうなるのかな~

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武井咲って綺麗だよな~

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川栄李奈ちゃんって可愛いよな~

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宝くじ当たったら地金にいくら回そうかな、売買履歴隠す方法を考えねば!

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どうやら、私の頭の中は、若いネェちゃんと、金のことしか無いようである・・・


浮き砂利林道が終わった所で、中間ポイントが現れ、我に返る。ゼッケン確認のため減速した所で、パーン!パーン!と2サイクルがシフトダウンする音が後ろから聞こえた。「モリリンだ!」

振り向くと、やはりモリリンだったが、その前に、もっこすさんもいるではないか!日ハムのホフパワーのような鋭い目がゴーグルの中で光っている!

やばい”!ペースアップせねば!

とは言え、たるんだ状態から急にペースアップするのは難しく、もっこすさんとモリリンに続けざまに抜かれてしまう。

でもついていくことで、ペースを修正できた。もっこすさんを先頭に、新作業道を三人で降りていく。

小川を渡ったあとの、ガレ上りでもっこすさんが、ミスをし、モリリンと私が抜いていく、モリリンのYZ250のリヤタイヤと私のWR250Fのフロントタイヤが軽く接触したが、事無きを得た。

モリリンとのランデブー走行となる、彼のライディングセンスは以前から高く評価していたが、今年の彼は乗れている。

バンクの最上点ギリギリから駆け下りるように、コーナーをクリアしていく、時にはハングオフしてタメを作ったりしている。オフロードライダーのハングオフは初めて見た。

ジリジリ離されたが、モリリンは河原でミスをした。すかざず前に出る。

この後中速林道が続くが、ここで差を付けないとその後のストレートで抜かれてしまう、2サイクル250のパワーは強烈だ。

どうやらこのセクションでは私に分があり、2サイクルサウンドは徐々に遠ざかっていき。ストレートでも気配を感じることは無かった。

私は計算した。

このあとの高速セクションを抑えきれば、また、中速林道になるので逃げ切れる、その後の作業道では抜かれるだろうが、頑張って付いて行けば、結構なタイムが出るだろう。

しかし、高速セクションで従兄弟のk柳のXR250に引っかかってしまった、身内だけに、乱暴な抜きかたはできない。
ストレートも思ったより速い。
そうこうしているうちに、2サイクルサウンドが迫ってくる。

ジャンプする橋の少し前のストレートで、二台まとめて抜かれてしまった。

私は、なかなかk柳を抜けず、なんとか抜いた頃にはモリリンは見えなくなっていた。

林道から左に曲がり、中速林道に入る。だんだん土煙が濃くなってくる、接近している証拠だ。

作業道に入る手前で、坂を降りてゆくモリリンを見たが

やはり、ここでは彼にアドバンテージがあり、それきり、目撃することはなかった。

作業道をしばらく進むと、前走車が現れた。なかなか強情な男でブロックラインを取ってくる。突如彼のはね上げたテニスボール大の石がシュート回転しながら飛んできた、なんと去年手術しプレートが入っている左前腕部に命中!

鈍い痛みが走る。

もはや遠慮は無用だ、彼のフロントホイルの前に、私のフロントホイルをねじ込む、彼はあっさりマシンを起こしてくれた。

その後鉄塔下りに入ったが、左腕が徐々に痺れてきて、力が入らなくなってきた。思ったのと違う方向にマシンが進む。

くっそー!こんな事で!

いつもなら問題にしない、小さなヌタ場で、ハンドルを取られ、変な転び方をしてしまった。マシンを起こすのに手間取っているうちに、さっきの石男ともっこすさんに抜きかえされてしまった!

何とか再スタートしたが、スタミナを消耗し、スローダウン、気づかなかったが、この時竹村君にも抜かれたらしい。

呼吸が整った所で、ペースアップ、しかし左腕の状態は更に悪化していく。

でも、なんとか、もっこすさんに追いついた。彼は川渡りが苦手なようだ。いつでも抜けると思ったが、モトクロスコース入り口で、マシンが思った方に進まずコースアウトしてしまった。

もはや左手の握力はなくなり、これ以上走ることは無理と判断。

徐行して本部に帰り、リタイヤ届けを出した。

短かったな~・・・