ロードバイク購入への道 3
ではちょうどいいサイズは何CCくらいなのか?
開発する立場の人間からすると600CCくらいが、車体とライダーとパワーのバランスが取りやすく、思わず仕事にも力が入いってしまうくらいらしい。
では一気筒あたりの排気量はどうだろうか、昔から300CCくらいが最も効率が良いと言われている。
600CCなら2気筒になるわけだが、2気筒ならV型90°が一番バランスがいい。
600CCなら2気筒になるわけだが、2気筒ならV型90°が一番バランスがいい。
思いだれるのがこのマシンだ。
HONDA NSR500V
ホンダがWGP500に参戦するプライベーターを増やすために、造った市販レーサーである。
500CC V型2気筒という上記のレイアウトそのもののマシンだ。市販レーサーとして開発し、わずか800万円のプライスが付けられていた。
どこが、わずかだとの、ツッコミが入りそうだが、4気筒のNSRの1シーズンのレンタル料が三億円ほどだったのに比べれば、いかに安いか分かっていただけるだろう。
どこが、わずかだとの、ツッコミが入りそうだが、4気筒のNSRの1シーズンのレンタル料が三億円ほどだったのに比べれば、いかに安いか分かっていただけるだろう。
そんなマシンだったが、素性の良さは隠しきれなかった。
デビューシーズンは250からステップアップしてきた岡田忠之がプロトタイプを走らせたが、開幕戦のマレーシアGPで、いきなりポールポジションを獲得、決勝では転倒リタイヤに終わったものの、それまでは独走態勢を築いた。
デビューシーズンは250からステップアップしてきた岡田忠之がプロトタイプを走らせたが、開幕戦のマレーシアGPで、いきなりポールポジションを獲得、決勝では転倒リタイヤに終わったものの、それまでは独走態勢を築いた。
この結果に、M・ドゥーハンは「岡田のマシンに重りを付けろ!」と激怒、それくらい衝撃的なデビューであった。
800万円のマシンでこの結果であるから、もしHRCが4気筒並みに数億円の開発費をかけて、開発したらどうなっていただろうか・・・
さらにアプリリアがRSV500という同じようなレイアウトのマシンを造った、しかしこのマシンはもともと400CCで開発されたものであり、予算もアプリリアのレース部門では最も少なかったという。
にも関わらず、名手、原田哲也の手により日本GPでは予選2位、イタリアGPではポールポジションを獲得した、決勝では3位を2度獲得したのであった。
にも関わらず、名手、原田哲也の手により日本GPでは予選2位、イタリアGPではポールポジションを獲得した、決勝では3位を2度獲得したのであった。
続く。