バリ伝の続編が構想中らしい 2

秀頼が初めてバイクに乗ったのは中学一年の時だった。

仲の良い同級生の健ちゃんの実家がバイク屋で、健ちゃんはミニバイクレースをしていた。

ある週末に誘われて、ミニバイクコースに行くことになった、健ちゃんのお父さんの薦めるままに、乗ってみたところ、その日のうちに、健ちゃんと同等のタイムを出してしまった！

驚く健ちゃん親子だったが、話を聞くうちに、秀頼があの聖秀吉の甥だと言う事を、お父さんは知ることになる。

そう、健ちゃんのお父さんは、若い頃六甲を走ったり、鈴鹿サンデーレースに出たりしていたので、秀吉のことを良く知っていたのだ。

健ちゃんのお父さんは、マシンを用意するから、ミニバイクレースをやろうと強く勧めたが、問題は母の知世であった。

両親と兄を交通事故で亡くしている知世にとって、息子がレースをやるなど、絶対反対である。

しかし、父の匠は大らかな性格で、公道を走らないならそれほど危険は無いだろうと、肯定的な考えをしめす。

知世も、公道を走らないことを条件に、しぶしぶ、秀頼のレースを承認した。

はれて、ミニバイクレースを始めた秀頼は、叔父譲りのライディングセンスを発揮し、連戦連勝の山を築くのであった。

16歳になった秀頼はＭＦＪ国内ライセンスを所得し、ｓｔ600に参戦することとなる。
当然、鈴鹿４耐も視野に入れている

つづく。