手塚統のはちみつトマト日記

はちみつを使ったトマトの栽培、しいたけの栽培、趣味のMOTOR、など徒然に。

たまにはバイクの話

最近バイクネタが少ないですが、たぶんそれを見たいと思っている人も、いると思われ、たまにはバイクの話をします。

実は手違いでクランクがまだ届いていなく、ばらしたまま放置してあります。

で、クランクの話など。
クランクと言えば芯出しですが、4サイクルのクランクは一体成型なので、芯も狂いにくいし、高回転まで回るので芯出しは重要といえると思います。

今や絶滅危惧種となった2サイクルの場合ちょっと事情が異なります。ピンを圧入する構造上、精度が出にくく狂いやすいという宿命を背負っています、4サイクルほど回らないので、それでも何とかなるのが、良く出来ていると言うか何と言うか・・・

以前埼玉でお世話になっていた時期がありましたが、場所柄ホンダ関係者が多い環境でした。
当時は、本田で修行して一人前になったら独立しろという丁稚奉公的な習慣が残っており?
バブル景気とロードレースの流行も手伝ってか、本田上がりの零細企業が沢山ありました。
HRC辞めてバイク屋に勤めたり、漁師になるものがいたり、梨農家やりながらエンジンチューニングしてる、スペンサーのマシンの開発者がいたりと、つくづくわけの分からない会社です(笑)
同じチームにHRCのテストライダーがいて、開発ライダーから、乗り方やセッティングのアドバイスが受けられ、当時は普通の事でしたが、今思うと贅沢な環境でした。

僕の周りには朝霞研究所の関係者が多く、同じガレージで整備することも、たまにありました。
縦割りのケースのクランクを組む時は、それ用の特殊工具を使うのが普通です。
あるとき、その朝研上がりのチューナーと同じ作業をしたいたら「そんなの使ってるんだ、朝研でも誰も使ってないよ、ネジを締めこんでからプラハンでたたいてセンター出せばいいんだよ」

「芯狂いませんか?」と聞くと

「芯なんて、すぐ狂うから出しても意味無いよ」との返答!!

言われてみれば、壊れる寸前のクランクが一番調子がいい、と言う人が居るくらいで、さもありなんと言う気もします。

実際のところは、走行ごとにクランクの振れを計ったりしたことが無いので分かりませんが、彼らは様々なパターンの結果をすぐベンチで測れる環境で育った分けですから、たぶん本当なのでしょう。

確かなことは、彼のチューニングしたRS125は、最もパワーを要求される富士で、2年連続で最高速をマークし、ライダーも優勝したということです。