NSF250Rに驚愕!
2サイクルロードレーサーのスタンダードとして長く親しまれてきたRS125。
時代の流れと共に終焉を迎え、来期から4サイクル250へと変更されることとなった。
HRCからリリースされる、新スタンダードはNSF250R。
レギュレーションに沿って、4サイクル単気筒250ccである。VT250より少しコンパクトな感じかな(連想が古い)と想像していたのだが、フレームの剛性を上げたりサスペンションのセッティングを変えただけで、RS125と同じディメンジョンだという!
あの小さなRSのフレームに単気筒とはいえ、250の4サイクルエンジンが載ってしまう、これは凄い!
シリンダーを後方に15°傾け後方排気とする、ヤマハのYZF450と同じ手法だ。
このレイアウトはインジェクションでなければ実現できない。
インジェクションのメリットは、燃調の最適化と思われがちで、確かにそういう部分もあるけれど、特に二輪車の場合、エンジンレイアウトの自由度のメリットの方が大きいと思う。
キャブレターは、そもそも、でかいし、構造上、寝かしたり傾けたり出来ないので、結構なスペースを使う、しかしインジェクションは、コンパクトなうえに向きの制限もない。
これからの二輪用レーシングエンジンは、クランクケースとシリンダーを狭角にして、その外側にインジェクションを付けるというレイアウトが主流になるのではないか?
ともかく、このコンパクトな250、4サイクルエンジンは、モトクロッサーCRF250にも近く搭載されるのは必至であり、かつての2サイクル125のような軽量コンパクトな車体が4サイクルでも実現されることとなるであろう。
他メーカーも同じレイアウトになるはずで、WRが終のマシンと思っていたが、そんなマシンが出たら、買っちゃうかも知れないな・・・